Tole paint
トールペイントって、聞いたことがありますか?
15世紀後半にヨーロッパで始まったと言われているクラフトで
toleの起源はフランス語でブリキを指すと言われています
ヨーロッパでは
例えばフランスではパンチュールペイザンヌ
ロシアではジョストボ
北欧ではローズマリング
オランダではザンスアートやヒンダローペン
ドイツではバウエルンマーレライ
その国々で民族的なクラフトとして発展したもの
また宗教的な意味を持って発展したもの
それぞれの国に根差し
その発展はさまざまな道をたどって行きました
ヨーロッパからアメリカへ
トールペイントは移民によって
アメリカへ渡ったと言われています。
物が豊富になかった開拓時代のアメリカでは
食べ終わったあとのブリキ(tole)缶にペイントし
第二次大戦後にアクリル絵の具の登場・発展と共に
爆発的に人気となり
手軽に楽しめるクラフトとしての地位を確立しました
ヨーロッパとアメリカの大きな違いは
ヨーロッパでは主に丸筆を使い
一筆書きのようにストロークを描きます
ストロークの形が綺麗に描けるようになると早く描けるので
大きな家具に描くのに適しています
またお花や葉の装飾的なモチーフを描き
人物や動物など生き物を描かないのが特徴です
一方アメリカでは
主に平筆を使って塗り絵のように影や明るい部分を描いていきます
人物や動物・鳥なども良く出てくるモチーフです
1993年
私とトールペイントの出逢いは、1993年4月でした
アメリカから入ってきたばかりのこのクラフトは
当時ご主人の転勤等でアメリカに渡り
本場で習ってきたトールペイントを
自宅やカルチュアーセンターで主婦の方々が教え始めたのがきっかけで
じわじわと日本でもクラフト好きな人達の中に広がって行きました
その後2000年頃には
いくつもの大手のクラフト会社がトールペイントを取り上げて
日本でのファンを増やし
アメリカやヨーロッパの有名なペインターを招き
講習会を開くなど
まさに波にのる勢いで発展して行きました
日本のトールペイント
日本でもブームを迎えたトールペイントは
アメリカやヨーロッパから書籍やクラフトビジネスが沢山入ってきて
直接海外からトールペイントの材料や素材等も買えるようになり
その美しいデザインや色の使い方に魅了されました
トールペイントの材料や技術がどんどん日本に入ってきて
通信教育の講座や路面店もたくさん増え
近くのショッピングビルやホームセンターで
手軽に材料が買えるようになりました
その後しばらくすると
日本文化と融合して独特のジャパニーズトールペイントなども産まれ
日本の四季や年中行事を描いた作品も誕生し
新しいトールペイントの地位を確立しました
大人が楽しめるお絵描き
トールペイントは大人が楽しめるお絵描きです
まず素材を紙やすりで磨き
木のヤニがでてこないようにニスを塗ります
下絵をトレーシングペーパーに移し
素材との間に転写紙を挟んで描きたい模様を移します
さぁ!ここからが楽しいところです
アクリル絵の具を筆に付けて模様を描いていきますよ
ヨーロッパの描き方かアメリカンの描き方か
もちろん描き方の違いはありますが
色を塗り終わったあとは下絵の線を消し
ニスで綺麗に仕上げます
作品にニスを塗るとピカピカにコーティングされて
美しい作品になり
とても大好きな瞬間
みなさんも一緒にトールペイント始めませんか?
癒しの時間をご一緒に
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